第99回 肝っ玉母さんの正体?

五臓六腑の肝は、
内臓的には西洋医学における
肝臓の概念とほぼ一致します。
しかし、肝はそのほかにも
目・筋肉・消化器・婦人科系や
情緒などの精神面にも大きな影響を与えます。 

一方、「胆」も
西洋医学の胆のうの概念と同じく、
胆汁を貯蔵し小腸にそれを排泄して
脂肪らの消化吸収を助けるところとされています。
しかし、中医学では、
胆はその作用のほかに
人間の決断力を支える働きがあるとされ、
ここが弱まると決断力や勇気を失い、
迷いやすく怖がりになると考えられています。

例えば、決断力があるひとや
勇気があるひとを表現する場合に、
「あのひとは、胆力がある」とか
「肝っ玉が坐った人だ」とかいいますが、
それは多分ここから来ているのではないでしょうか。

また、五臓六腑の臓は、
内臓の働きと精神的な作用を持っていますが、
腑にあたるところは隙間みたいなもので
ものを貯えたりする部分にはなっていますが、
胆以外に精神的な作用を持つものは、
ほかの腑にはあまり見当たりません。

このように、
中医学の肝や胆は
西洋医学の肝臓と胆のうの概念に
比較的近いのですが、
相違する部分もかなりあります。

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