第92回 世界の常識の落とし穴?

医薬品を薬局や薬店以外でもまた資格者なしでも自由に販売できるようにという意見が、一部のコンビニなどから上がっています。

一見、このことは世界の常識であるかのように聞こえますが、医薬品の規制がないただひとつの国であるアメリカでも、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどの店頭で風邪薬や咳止めの大量購入や大量の盗難が横行してこれが犯罪に結びつくことが多いため、一部の州では販売の制限や陳列の禁止などが始まっています。

その理由は、風邪薬や咳止めには覚醒剤や麻薬の原料であるエフェドリンやコデインが含まれているため、覚醒剤や麻薬の代わりに使われたり成分を抽出して覚醒剤や麻薬を作ることもできるからです。

日本でも青少年の覚醒剤の汚染が年々大きな問題になってきていますが、大した議論もせずに利便論だけで簡単にすべての医薬品の自由化を決めてしまうととんだことになってしまう危険性があります。

また、医薬品はそもそも経済性を追求すべきものではありませんし、その性格上からも必要最小限の使用に留めるべきものです。夜間の突発性の病気にコンビニに薬が置いてあれば便利だとのことですが、そんな場合には薬を飲むよりも病院ですぐに処置しなければいけないことが多く、コンビニらに薬を置くことに血まなこになるよりも夜間の救急医療体制の確立や地方における基幹病院の建設・医師の確保など、早急に必要なことがあると思うのですが?

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