第91回 ようやく、日本でも規制が?

市販の鼻炎用内服薬や風邪薬にも含まれている鼻水や鼻づまりの症状を緩和する成分「塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)」の副作用で、脳出血やクモ膜下出血を起こしたとの医療機関からの報告が今年になって相次ぎ、厚生労働省は8月8日に国民に注意を呼びかけるとともに、各製薬会社に対して使用上の注意の改訂と他の成分への切り替えを早急に行うよう指示しました。

以前に、このコラムでも、塩酸フェニルプロパノールアミンは、中毒量と通常の使用量との差が少ないため注意して使わなければいけないということや、交感神経刺激作用による血圧上昇・排尿障害・甲状腺機能亢進の症状の悪化などを引き起こす可能性があるためこれらの病気や脳出血の既往がある人の使用には極力注意しなければならないこと、米国・中国・カナダなどの国ではこの成分が含まれている医薬品はすでに2000年から販売中止になっていることなどをいろいろ書きました。

また、「これまで使われている量からみて、副作用が起きる頻度はかなり低い」というふうにもいわれておりますが、体質・体調・併用している他の医薬品や健康食品などによっても副作用の出現頻度は大きく変化する可能性がありますから、安心はできません。

※市販の医薬品だけでなく病院で処方される鼻炎の薬の中にもPPAが含まれているものがあります。また、PPAは10年ほど前にも不整脈に関する重大な副作用を起こして大きな問題にもなっています。

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