第85回 ノーベル賞の小柴先生と邱先生

つい先日の日曜日、ノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生の講演を聞きに行ってまいりました。運良く、一番近い席を取ることができ、お顔を間近かに拝見することもできました。

講演の内容は「ニュートリノ」についてのことでしたが、難しい内容の話を私たち物理学にくわしくない人間にもやさしく理解できるように話され、小学生から大学生さらに年配の聴衆の方たちまでも皆さん引き込まれたように真剣に話に聞き入っていました。

小柴先生は巧みで上手な話術というよりもやさしく問いかけるような話し方ですが、とても訴求力もありまるで落語の名人のような感じがしました。

以前、落語家の立川談志さんが「本当の名人は、あまり上手には見えないものだ」と何かで話されておりましたが、小柴先生の講演を聞いていてふとそのことを思い出しました。

また、話されることが平易で分かりやすいこと、問題の本質を鋭く見抜く力、金銭的なものや名誉に決して執着しないところ、いくら失敗しても挫けないところ、実行力があり御自身の意見に確固たる信念をもって表現されているところなど、本当に不思議なほど邱先生とたくさんの共通点が伺われました。

邱先生もよく成功よりも失敗したことのほうがはるかに多いとおっしゃっておられますが、小柴先生も同様のようで、お二人の話されておられることは経済と物理学という分野が違っていてもいろいろと通じるものがたくさんあるように感じました。

サブコンテンツ

ページの先頭へ

メニュー