第180回 「アトピー、強制終了の真実?」

通常の場合、炎症があればその部分には痛み・腫れ・発熱などの症状が発生し、患部を冷やせばそれらの症状は治まります。しかし、患部をあまり冷やし過ぎると、症状は治まっても傷んだ部分の組織は取り除かれずにそのまま残り、治癒のほうは反対に遅れます。

あまり上手な例え話でないかもしれませんが、常温で食べ物を保存しておくといずれ腐って形が無くなりますが、冷凍しておけばいつまでも形は変わらずに保存された状態のままでずっと残っているのと同じ理屈です。

アトピー性皮膚炎の場合でも、ステロイドの軟膏を患部に塗って状態の悪化を防ぐことを「フリーズ」させると言ったりしますが、それは治すという意味でなく状態を凍結保存しているという意味のニュアンスで使われています。ですから、ステロイドを止めれば保存の状態は解凍されて、眠っていた症状は再び出てきます。

また、パソコンの画面が固まって動かなくなり、キーボードやマウスからの入力を受けつけない状況になることもフリーズといいます。そういうときは、慌てずに強制終了させてスイッチを入れ直してやれば、意外と簡単にパソコンは回復してくれるものです。

しかし、人間の場合、機械と違って強制終了させるというわけにはいきません。ですから、アトピー性皮膚炎でもガンの場合でも、病気をよくする方法を見つけることがいろいろと難しく、研究者も患者の皆さんも
非常に困っているのです。

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