第147回 「アイスクリーム見聞録」

アメリカには
「国民アイスクリームの日」とか
「国民アイスクリーム月間」とかが
制定されているという話ですが、
確かにアイスクリームは
世界中でみんなに愛されている
お菓子の代表の1つといえるでしょう。

また、アイスクリームは、
見方を変えれば
バランスの良い栄養食品でもあります。
例えば、乳脂肪8%の
アイスクリームに含まれるカルシウムの量は
100g当たり140mgと
牛乳の約1.5倍も多く入っていますし、
タンパク質・脂肪分・糖質の3大栄養素も
完全栄養食といわれる
牛乳並みに含まれています。

ですから、朝食を抜く代わりに
アイスクリームの1つでも食べれば、
必要な栄養分を
ある程度は補給することが出来ますし、
食欲がない時でも
アイスクリームぐらいなら
食べられるという人は多いですから、
食の細い方や
病人の食べ物としても適しています。

お年寄りや
寝たきりになられた方々の
食事代わりになるスープの作り方を
研究している女性の話を
雑誌か何かで読んだことがありますが、
アイスクリームも
冷たいスープの一種である
というふうに考えることも出来ます。

現に、古代ローマの時代には
食中毒を防いだり食欲を増進するために
香辛料が使用され出していましたが、
果物・牛乳・ハチミツなどを
氷で冷やしたアイスクリームらしきものが、
夏の暑さで疲労困憊(ぱい)した
貴族たちの健康回復のための健康食品として
使われていたという記録も残っています。

しかし、驚くべきことに、
中国では紀元前3000年頃には
すでに牛乳や砂糖を用いて
アイスクリームのような氷菓子が作られており、
それがローマに伝わったのだという話が、
マルコポーロの東方見聞録に書かれています。

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