第137回 居眠りが得意な、あなたへ!

中医学では、脾は水分や食べ物などを消化吸収するだけでなく、血液が血管から漏れないようにするという西洋医学の概念には無い不思議な働きも持っています。ですから、脾が弱ると、食欲不振・胃炎・胃潰瘍・下痢・便秘などの消化器の症状のほかに、機能性子宮出血や血小板減少性紫斑病などの出血性の疾患が出てくることがあります。

もし、胃腸が弱く、鼻血がよく出る・皮下出血しやすい・血尿や血便が出る・生理時の出血が多い・生理時以外の不正出血があるなどの症状があって、いくら病院でくわしく検査してもどうしても原因が分からない場合には、帰脾湯(きひとう)や六君子湯(りっくんしとう)などの漢方薬で胃腸を丈夫にして体力を回復させてやると、意外と簡単に症状がよくなってしまったりします。

もう1つ、帰脾湯には胃腸の働きをよくするだけでなく、安神(あんじん)作用といって不眠を改善したり精神のイライラを鎮める作用もあります。また、帰脾湯や酸棗仁湯(さんそうにんとう、ナツメが配合されている)などの不眠の症状に使う漢方薬は、不眠とは逆のいくら寝ても寝た気がしないいわゆる過眠という状態にも使います。そうすれば、通常の睡眠で気分よく起きられるようになれます。

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