第119回 イライラばかりしていると・・・

生まれつき胃腸が弱かったり
体質的に貧血になりやすかったり、
急性や慢性の病気や
ケガによる出血で血液を消耗したりすると、
中医学で「心血虚」と呼ばれる
心臓の貧血状態を起こすことがあります。

こういう場合には、
動悸・不眠・夢をよく見る・物忘れしやすいなど
心気虚と同じような症状のほかに、
目まい・顔色が悪い・舌や唇の色がうすいなどの
貧血に特有の症状が現れてくることが多く、
天王補心丹(てんのうほしんたん)という
血液を増やす働きがある当帰と地黄・
胃腸の働きを高める
党参(とうじん)と茯苓(ぶくりょう)・
精神を安定させる働きを持つ
酸棗仁(さんそうにん)と
柏子仁(はくしじん)などの生薬を
組み合わせて作られた漢方薬がとても効果的です。

また、熱性の病気などで
陰液を損傷した場合には
「心陰虚」という状態を起こしやすく、
心気虚とよく似た症状のほかに
手足がほてる・口の中やノドが乾燥する・
寝汗をかく・のぼせやすいなどの
身体の冷却液不足を示す症状が現れてきますが、
こんなときにも
陰液を生じる働きがある
麦門冬(ばくもんどう)・天門冬・地黄などの
生薬が配合されている天王補心丹は有効です。

また、現在の日本で
特に気をつけなければいけないのは
仕事や家庭問題などのストレスを溜め込んでしまうことで、
イライラした精神状態をいつまでも続けていると
陰と血の両方とも消耗してしまい、
そのうちに心臓か脳が
ダメージを受けることになるでしょう。

サブコンテンツ

ページの先頭へ

メニュー