第117回 泣いていませんか? あなたの心臓が

日本では、汗をかくことは、身体によいとか・気分を爽快にさせるとか健康によい面だけがとかく強調されがちですが、中医学では「汗は、心臓の涙である!」というふうに注意すべきこととしても捉えられております。

例えば、運動やサウナなどであまり発汗し過ぎてしまうと、一時的に心気虚の状態になって心臓の働きが低下してしまう場合がありますし、血液内の水分量が減少して血管が詰まりやすくなったりもします。こんなとき、中医学では生脈散(しょうみゃくさん)という漢方薬で、心臓の筋肉に活力を与えたり血液内の減少した水分量を増やしたりして身体の状態を回復してやります。

生脈散は、狭心症や心筋梗塞・不整脈の特効薬としても有名で、中国の多くの病院では注射剤や点滴としてもよく使われています。また、長引く風邪で気力や体力が消耗してしまった場合やマラソンやサッカーなどの持久力が特に必要なスポーツ選手の栄養ドリンクとしてもすぐれた効果を発揮します。

一方、心気虚が原因で精神が衰弱している場合には、帰脾湯(きひとう)などの胃腸の働きを高めて体力や気力を増す作用を持つ漢方薬を使って、いわば間接的に少し時間をかけて治療していきます。

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