第115回 「貧血読本」 その2

赤血球の一番重要な働きは
全身に酸素を運搬することですが、
その中心的な役割を演じているのは
赤血球の中に含まれている「ヘモグロビン」です。

ヘモグロビンは
タンパク質の中に鉄を含んだ構造で、
体内の鉄分が不足してくると
必要な量のヘモグロビンが作れなくなり
酸素が欠乏し貧血の症状が現れてきます。

また、食べ物などに含まれる鉄分は、
胃酸で吸収されやすい形に変換されて
十二指腸や小腸などから体内に吸収されます。
ですから、胃を切除すると、
ビタミンB12の吸収が阻害されるだけでなく
鉄分の吸収も悪くなるため、貧血が生じてくるのです。

貧血の症状を
ヘモグロビンの濃度で説明しますと、
大体つぎのような目安になります。

正常の70%程度の軽い貧血では
必ずしも症状が現れるとは限りませんが、
一般的に顔色が悪くなったり
まぶたの裏や口の中の赤味がうすくなって
白っぽく見えるようになってきます。

正常の60%以下になってくると、
体内の酸素不足を補うために
多くの血液を身体中に送らなければならなくなり、
心拍数の増加や息切れなどの症状が出てきます。

正常の40%以下になってしまうと、
もう身体のすみずみにまで
酸素を送ることが出来なくなってくるため、
頭痛・めまい・耳鳴り・集中力の低下・食欲不振・
吐き気・異常な疲れや冷えなどの症状が現れてきます。

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