第112回 ブラックジャックも、泣いている!

最近、新聞や雑誌などで、
信じられないような医師の不祥事を
毎日のように目にします。
それらの不祥事は、
医師に必要であるべき
医学的な知識が不足していたり、
診断や手術の技術が不十分であったり、
人間としての常識が欠如していたりすることが
根本的な原因にあるように思われます。

例えば、手術の承諾書には、
「一生懸命に手術をさせて戴きますが、
  100%安全ということは保証できません。
  それでもよいでしょうか?」
といった意味のことが書かれておりますが、
ほとんどの場合
患者さんは手術の承諾書にサインをします。
何故なら、患者さんたちは、
医師に十分な経験や技術があるのは
当然で人格も万全であると考えているからです。

しかし、日本で
多発している医療事故をみると、
どうもその前提条件に
いささか問題があるように思います。
理由として考えられることに、
医師や薬剤師の国家試験は
ペーパーテストだけで合格が判定され
実技や適正の項目がないことなどもありますが、
もっと根本的な原因は
ひとを敬う気持ちを忘れてしまっていることでしょう。
患者さんのうしろに
どんな人生や家庭があるかを考えれば、
人間としていいかげんな対応は出来ないはずです。
必要なのは、医者の言葉でいえば、
「カルテの裏を見て、診療にあたる」ということです。

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