第111回 アガリクス茸、意外な落とし穴?

動脈硬化やガンを引き起こす物質の発生を抑える作用があるといわれている緑茶などに多く含まれる「カテキン」に、実は細胞内のDNAを傷つけてガンを発生させるという作用があることを三重大学医学部の研究グループが突き止めた、というニュースをつい先日見かけました。

この研究成果は、名古屋市で開かれている日本癌(がん)学会で9月27日に発表され、その内容は、「ヒトの細胞に、緑茶に含まれる約40倍の濃度のカテキンを与えると、通常の状態に比べ約2倍程度DNAが損傷する」というものです。

今までも、緑茶がガンの発症と関係がありそうなことは、疫学調査や動物実験でもいろいろと指摘されていたことですが、ヒトの細胞への影響までは分かっていませんでした。

また、通常の生活で飲む程度の緑茶の量ならあまり心配はいらないという話ですが、健康食品などではかなりの量のカテキンを濃縮して配合している場合がありますから、気をつけられることも必要かもしれません。

この頃、テレビや雑誌による健康情報がいろいろと世の中に蔓延していますが、それらのネタはかなり怪しいことが多いものです。今年の3月にも、国立ガンセンターの試験結果とされていたアガリクス茸の臨床データが実はねつ造されたものであることが分かり、集団訴訟を起こされていることがテレビのニュース番組でも取り上げられていました。

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